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劇団四季 マンマ・ミーア! WATERLOO RADIO

『CHESS IN CONCERT』セカンドヴァージョンを終えて

昨年『CHESS IN CONCERT』が終わった時、多くの評論家から「荻田さんらしくないな。随分ツマラナイ作品を作ったものだなあ」「彼も終わりだな」と至極評判が良くなかった。また自由奔放にしゃべる俳優に対しても「プロ意識が欠如している」と評論家のオジサマ達の意見は厳しかった。ゆえに「今年またやるの?」「行かないよ。あんな疲れる作品」とハッキリ言う評論家が多数いた。筆者が東京・大阪公演の合計半分を観に行くと言ったら「バカじゃないの」「あんなモノ(荻田氏監督『CHESS IN CONCERT』)に金使うんだったら、大阪観光した方がいいよ」とも言われた。

筆者は今回で『CHESS』『CHESS IN CONCERT』は“29年間で30回目”の観劇(鑑賞)であった(ちなみに『MAMMAMIA!』は50回観劇)。評論家のオジサマに何を言われようが、29年間、海外で観て来なかった評論家に文句を言われる筋合いはない。だからと言って梅田芸術劇場に迎合することもしない。筆者の目で見た“真実”のみを読者に伝えたいと思い、10日間、『CHESS IN CONCERT』セカンドヴァージョンに臨んだ。

東京と大阪ではやはり昨年同様、反響が違った。東京公演は“中川フレディ”を中心とした公演に思えたが、大阪では“安蘭フローレンス”中心の上演に変わった。大阪は宝塚ゆかりの街ゆえか?

海外の『CHESS IN CONCERT』と日本のそれとではかなり違う。だが、日本公演は、海外を模倣する必要はないと思う。大変、よかったと率直に思う。

昨年は“日本初公演”また“「3・11」から1年未満”と言うこともあって、特に「ノーバディズ・サイド」が頻繁に多投された。これは筆者の個人的感想だが、まるで『東北被災者への応援歌』にも思えた。事実、昨年、この場でも伝えたが、観に行けなかった被災者にはツイッターやFACEBOOKで報告したところ、かなり感動していた。

今年はどうかと言うと、ウォルターを登場させたことで、アービター(審判)の負担がかなり減り、またわからない内容を補えたことでもよかったと思う。場面によって歌詞がかわる様々な曲も、俳優陣は、ほぼ完ぺきに対応していたのではないかと思う。

1986年『CHESS』初演当初(『CHESS IN CONCERT』は1984年に初演)は、『CHESS』の設定は「1979年」だったが、ここ数年「1986年(1985年)」に変わってしまった。本来フローレンスは「2歳」で母国ハンガリーを捨てたが、ここ数年は「5歳」で捨てたことになっている。そう、29年間、『CHESS』そのものも進化してきたのである。

今回、サイトでかなりに渡って「特集」を組んだが、ミュージカル『CHESS』と、コンサート・ヴァージョンの『CHESS IN CONCERT』では、かなり違う。コンサートはそれこそ、同じ曲を何度も使用し、全部「歌」でつなげているが、ミュージカルとなると違う。歌はセリフとセリフの間にある。

以前、「もし『CHESS』を日本でやるとしたらどうですか?」とある評論家に聞いたことがあるが、その時、彼は「ブロードウェイより短く終わり、荻田君は恥をかくだけだ」と厳しいお言葉を頂戴したことがあった。また氏は「『CHESS IN CONCERT』が出来るのも、安蘭君や、中川君や、石井君のファンクラブの会員が観に来るから出来るのあって、きみのような“鑑賞”を味わいに来る人は、何人いるだろう?多分、いないな。いても一回来たら、二度と来ないな」と大変憤慨することを言われたことがあった。筆者は当サイトの管理者であり、ジャーナリストなので、誰に何を言われようが、観に行くが、評論家のオジサマの言っていることも少なからず当たっているかもしれない。最後にその評論家はこうも言った。「劇団四季にやらせた方がいい」と。

今回、観て、特に変わったのは“中川フレディ”だ。そもそも中川フレディのような俳優は海外にはいない。ゆえに“日本オリジナルのフレディ”と言っても過言ではないだろう。だが、この“規格外”のフレディは、筆者はとても気に入っている。また筆者から要望した「ワン・ナイト・イン・バンコク」も、今年は“自分のモノ”にしていた。海外には例がない完璧なフレディ登場と堂々と言えるのではないだろうか?

安蘭フローレンス、石井アナトリーは、軸がぶれていない、しっかりしている。この二人がいることで、フレディはさらに暴れることができたんじゃないかと思う。

アービターはマテアービターに変わったが、彼はもともと海外の『CHESS』で筆者は観ている。日本語の細かなイントネーションと低音にかなり苦労していたが、東京公演の千秋楽公演がファーストBESTだったんじゃないかと思う。

大野CHESS妖精のような役柄は海外にはない(いない)。『CHESS IN CONCERT』を引き締める上では、かなり重要な役柄で、よかったと思う。彼の存在意義は昨年同様、貴重なモノだった。

戸井ウォルターは「昨年、私はいなかったので、今年途中から加入して緊張したが、皆の自由さのおかげですぐに馴染めた」と頼もしい感想を述べてくれた。また「私の役は観客の皆さんから冷やかに観られるだけですから」と照れも見せた。戸井ウォルーターの存在は本当に大きかったと思う。

AKANEスベトラーナは、二幕だけの登場ではもったいない。できれば一幕も何とか出て来られないものかと、ついつい思ってしまった。また安蘭フローレンスとのデュエットソング「アイ・ノウ・ヒム・ソウ・ウエル」は、やはりエクセレントだ!聴くたびに何度も涙した。

日本でヒットさせたいものである。

脇を固める俳優もしっかりしていた。

横関咲栄さんは東京公演の時にスタイリストに髪を切ってもらったそうだが(ただし左右違う長さ)、大阪公演最終日には、顎まで既に伸びてしまったと言っていた。精力的に動く人は髪が伸びるのが早いと聞いたことがあるが、横関さんにとっては、大変緊張する10日間だったのであろう。

池谷京子さんは、17名のオーケストラの前で歌えたことに大変感動していた。『CHESS IN CONCERT』の初演では250名のオケだったので、今後はさらなる人数の前で今年以上に歌ってほしいモノである。

田村雄一さんは大阪芸術大学卒で、大阪公演が「今年の仕事納め」だったとのこと。よく角川さんと間違えられるらしい。

その角川裕明さんは、石井アナトリーから「悪役に見える」とからかわれていたが、田村さんと共に大変目立った役柄だったと思う。

ひのあらたさんは、顔の動きが機敏でとてもいい俳優だと思った。『CHESS』ゆえではなく、今後も、大きな俳優になると信じている。

大野妖精は、まるでオリンピックの体操競技でも観ているような、とてもすがすがしく、気品ある動きで観客を魅了したと思う。日本オリジナルの役柄だが、もし次回、サードヴァージョンをやるとしたら、必ず、居なくてはいけない役柄だと思う。

最後に「シマケン」音楽監督が「58(ゴーハチ)の手前だった」と言って、俳優陣だけわらったが、「号泣(59)寸前」だったことを言いたかった模様。

今回は期せずして劇団四季『マンマ・ミーア!』と同日開催になった。

筆者からの希望を言わせていただくとしたら、“同じABBAの作品”なので、是非『相乗り』してほしいと言うことだ。昨年は、偶然にも『マンマ・ミーア!』は京都で公演していたが、ジョイントすることはなかった。今年は浜町町で始まった。ABBAをなりわいとする者としては、是非『ジョイント』あるいは『相乗り』してほしいことを願うばかりである。

ちなみに、劇団四季は既に言っていないが、相変わらず『CHESS IN CONCERT』に関わる人は「ABBAは解散した」と言っているが『ABBAは活動停止であった、解散していない』ことを再度お伝えしたいと思う。『活動停止』と言う見解が“世界標準”である。

2013年年末。とても素晴らしい公演をありがとうございました。今後も、日本で毎年公演されることを願ってやみません。

俳優の皆さま、関係者の皆様、良いお年を!

2013年12月22日日曜日16時10分、『CHESS IN CONCERT』セカンドヴァージョンは無事に終わった。


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