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劇団四季 マンマ・ミーア! WATERLOO RADIO

劇団四季『マンマ・ミーア!』㉑勝者が全てを(ザ・ウィナー)

もうすぐ7月も終わります。新コロナがなければ大盛況だったはずの劇団四季『マンマ・ミーア!』。今は限られた人しか観ることができない作品となってしまいました。しかし横浜公演のあとは福岡、京都へと続きます。

『マンマ・ミーア!』が好きな人は、劇団四季俳優陣にその熱意、愛情が伝わっているはずです。まずは『マンマ・ミーア!』横浜公演が無事に千秋楽を迎えられるよう、応援していきましょう!

本日は「勝者が全てを」(ザ・ウィナー)です。

いよいよ娘ソフィの結婚式が近づいてきたドナ。だが未だに心の中でもやもやしていることがある。それはハリーのことでもなく、ビルのことでもなく、サムのことだった。サムと会うたびにドナはぶつかってしまう。なぜって、本当は、ドナはサムのことを今でも…そしてソフィの結婚式前に顔を合わせてしまったとドナとサム。ドナは21年間のサムへの想いを「ザ・ウィナー」と共にぶつけてしまうが・・・

<ツウの観方>

・ドナはなぜ怒るか?

・ドナを怒らせたのは誰か?

・ドナは「ザ・ウィナー」を歌い出すが、どんな服を着て、歌っているのか?

・ドナを怒らせた人は、どうなってしまうのか?

 

<ドナ>
言わないで もうそれ以上
聞かないで 過去のこと
言うことは 何もないわ
触れないで あの子には

 

あなたは勝ち そして去った
独り残る この私

 

神様は 冷たかった
残していった 私だけを
<ドナ/コーラス>
馬鹿だった 愛を信じ
夢を見た この私
冷たすぎる 運命の手に
もてあそばれた 私たち
あなたは勝ち そして去った
後に残る 私たち

<コーラス>
私は去ってゆく
残った 私たち

<ドナ>
他の人を 愛した時
私のこと 想い出した?

<ドナ/コーラス>
本当は 知っていたはず
この胸の 悲しみを
誰が決めたの 私たちの
苦しかった 運命を
あなたは勝ち 手に入れたの
何もかもを 解っているの

<コーラス>

私たち 二人の
苦しい運命
あなたは全てを
手に入れ 去ってゆく

<ドナ>
話すこと 何もないわ
聞かないで 過去のことを
許してね 怒らないで
ほっておいて
私たち 二人を
<ドナ/コーラス>
あなたは勝ち そして去った
傷だらけの 私たち二人
悲しかったわ

あなたは全てを
手に入れ去る

<ドナ>

あなたは勝ち
そして去ったの

 

I don’t wanna talk
About the things we’ve gone through
Though it’s hurting me
Now it’s history
I’ve played all my cards
And that’s what you’ve done too
Nothing more to say
No more ace to play

The winner takes it all
The loser standing small
Beside the victory
That’s her destiny

I was in your arms
Thinking I belonged there
I figured it made sense
Building me a fence
Building me a home
Thinking I’d be strong there
But I was a fool
Playing by the rules

The gods may throw a dice
Their minds as cold as ice
And someone way down here
Loses someone dear
The winner takes it all
The loser has to fall
It’s simple and it’s plain
Why should I complain.

But tell me does she kiss
Like I used to kiss you?
Does it feel the same
When she calls your name?
Somewhere deep inside
You must know I miss you
But what can I say
Rules must be obeyed

The judges will decide
The likes of me abide
Spectators of the show
Always staying low
The game is on again
A lover or a friend
A big thing or a small
The winner takes it all

I don’t wanna talk
If it makes you feel sad
And I understand
You’ve come to shake my hand
I apologize
If it makes you feel bad
Seeing me so tense
No self – confidence
But you see
The winner takes it all
The winner takes it all…

 

★キャラクター


◆ドナ・シェリダン
本作の主人公。シングルマザー。一人娘のソフィを育てながら、ギリシャのエーゲ海に浮かぶ小さな島で「サマー・ナイト・シティ・タヴェルナ」という島唯一のホテルを女手一つで切り盛りする。かつては、「ドナ&ザ・ダイナモス」という人気ロックバンドのリードヴォーカルとして多くの男性を虜にした。

◆ソフィ・シェリダン
20歳になるドナの一人娘。母を手伝いながら、島を訪れたスカイという若者と婚約、結婚式を挙げようとしている。素直で明るい性格。父親不在の環境で育ったこともあり、人一倍幸せな家庭への願望が強い。結婚式に父を呼ぼうと画策したことが、ドラマの発端となる。

◆ターニャ
ドナの旧友で、「ドナ&ザ・ダイナモス」のメンバー。スタイル抜群でお金が大好き。色香を武器に、資産家と結婚しては離婚を繰り返すという奔放な女性だが、ドナとロージーとの女の友情には厚い一面も。

◆ロージー
ターニャと同じく、「ドナ&ザ・ダイナモス」のメンバー。ターニャとは対照的に派手で女性的なアピールを好まず、「結婚なんてする気がしれない」と独身を貫く。だが、内面では、理想の男性を待ち続ける女性らしいチャーミングさも併せ持つ。

◆サム・カーマイケル
建築士で、「サマー・ナイト・シティ・タヴェルナ」を建設した男性。かつて島を訪れドナと恋に落ちるが、帰国とともに二人の物語は終わりを告げた。現在は、二児の父。

◆ハリー・ブライト
ロンドンのエリート銀行員で、パリに留学中にドナと知り合い恋に落ちる。文化的生活を好み、歌を愛する。既婚だが子どもはいない。

◆ビル・オースティン
作家。旅の途中に立ち寄った島で、ドナと出会う。世界中を旅する渡り鳥のような生活のため、結婚という選択肢を意図的に避けている。

◆スカイ
証券取引所で働いていたビジネスマンだったが、都会での生活に疲れ、エーゲ海の小島へとやってきた青年。ソフィと恋仲になり、結婚することになる。ソフィを深く愛しており、若者らしく生真面目で潔癖な結婚観の持ち主。
*イラスト提供:劇団四季

 

★なおチケットは

8月23日日曜日公演分まで発売されております。是非チケットをゲットして会場でお会いしましょう!

https://www.shiki.jp/stage_schedule/?aj=0&rid=0050&ggc=0918#202007

 

★KAAT神奈川へのアクセスは以下のとおりです。

https://www.shiki.jp/theatres/0918/

ABBA「The Winner Takes It All」

I don’t wanna talk
About the things we’ve gone through
Though it’s hurting me
Now it’s history
I’ve played all my cards
And that’s what you’ve done too
Nothing more to say


No more ace to play

The winner takes it all
The loser standing small
Beside the victory
That’s her destiny

 

I was in your arms
Thinking I belonged there
I figured it made sense
Building me a fence
Building me a home
Thinking I’d be strong there
But I was a fool
Playing by the rules

 

The gods may throw a dice
Their minds as cold as ice
And someone way down here
Loses someone dear
The winner takes it all
The loser has to fall
It’s simple and it’s plain
Why should I complain

 

But tell me does she kiss
Like I used to kiss you
Does it feel the same
When she calls your name
Somewhere deep inside
You must know I miss you
But what can I say
Rules must be obeyed

 

The judges will decide
The likes of me abide
Spectators of the show
Always staying low
The game is on again
A lover or a friend
A big thing or a small
The winner takes it all

 

I don’t wanna talk
If it makes you feel sad
And I understand
You’ve come to shake my hand
I apologize
If it makes you feel bad
Seeing me so tense
No self-confidence

 

But you see
The winner takes it all
The winner takes it all

 

(So the winner
takes it all
and the loser
has to fall
Throw a dice
cold as ice
way down here
someone dear
Takes it all
has to fall
yes it’s plain
can’t complain)…

 

 

「ザ・ウィナー」(筆者訳)

もう話すことなどなにもない

今まであなたとたどってきたこと

心は痛むけど

今では過去のこと

もう手はつくしたわ

そしてそれはあなたも同じ

もう言うこともない

もう奥の手もない

 

勝者はすべてを手に入れる

敗者は小さくなっているの

勝利のすぐそばで

それが敗れた者の宿命

 

あなたの腕の中で

私の居場所はここだと思っていた

おかしいとは思わなかった

私を守るフェンス

私を守る家

私が強くいられる場所だと思っていた

でもばかだったわ

世間のルール通りにしていたなんて

 

神様が運命のさいをふる

氷みたいに冷たい心

そしてこちら側には

大事な人を失う者がいる

勝者はすべてを手に入れる

敗者は何もかも失う

それはとても単純なこと

文句なんて言えない

 

でも教えて

彼女のキスは私のキスと違うの?

名前を呼ばれた感じは

私のときとは違うの?

心の底のどこかで

わかっているはず 私の気持ち

でも私は何も言えない

ルールは守るものだから

 

結論は審判が出すのよね

私のようなものは ただ受け入れるだけ

ショーの観客は

いつもひっそりしている

ゲームはまた始まっている

恋人 それとも友達

大事なこと それともささいなこと

勝者はすべてを手に入れる

 

話したくない

それであなたを悲しませるのなら

わかっているわ

さよならを言いにきたって

ごめんなさいね

いやな気分にさせているなら

かたくはりつめて

すっかり自信をなくした私を尻目に

勝者はすべてを手に入れるのよ

 

 

★解説(筆者著書『ABBAザ・ディスコグラフィ』より)Recording commenced 6 June 1980.

「ザ・ウィナー」はもちろん「勝者」の意味だが、この曲に関して言えば「勝者は全てを手に入れ、敗者は小さくなって消えていくだけ」という“破局した恋愛の悲しい残酷”を歌ったラヴ・バラードだ。一度聴いたら絶対に耳から離れない強烈で、美しいメロディ、愛に破れた女性が、その悲しみを力強く訴えかけてくる鮮烈な歌詞、わずか数分で物語を完結してしまう単純だが繊細なアレンジ。当時「ABBAももう終わりだ」と豪語していた世界の音楽評論家はこの曲を聴いて打ちのめされたと言う。「どうしてABBAはすんなりぶっ倒れないんだ」。完ぺきな楽曲としか表現できない名曲だ。

BGMをよくよく聴いてみると、たった二つのメロディ・ラインを繰り返しているだけだということがわかる。ピアノの音色が心に響く。それをアグネタが全身を込めて、リスナーに訴えかけてくる。この場から逃れることはできない。まるでミュージカルを観ているようだ。

結婚への憧れ、夢、希望。そして、それらが敗れた時の悲哀。歌詞は私小説であるかのように「一人称」で構成されている。後悔してももう後戻りでいない過去、どうしてこんなことになってしまったのかと言う悔しさ、辛さ、悲しさ。「私の居る場所は、あなたの腕の中だと思っていたのに…」。女性ならば誰でも感じていることだろう。

レコーディングが終わった時、作詞家のビヨルンは人知れず号泣したと言う。恐らく、そこにいた全員がビヨルンと同じ経験をしたことだろう。

この曲。もともと「ザ・ストーリー・オブ・マイ・ライフ」というタイトルで全く違うアレンジだった。だが歌詞を書いたビヨルンは「何かが違う、それはなんなのだろう?」と自問していた。そして作曲担当のベニーも毎日ピアノに向かい、悪戦苦闘した。ミュージカル、シャンソン…そんな想いが二人の制作者に浮かんだ時、楽曲は完成した。

アルバムの先行シングルとしてリリースされ、イギリス、オランダ、ベルギー、アイルランド、南アフリカ、コスタリカの6カ国でナンバー・ワンを記録。とりわけ『ヴーレ・ヴー』でディスコチックに走り、「ABBAはもう駄目だね」と悪評化をつけたイギリスでは、実に2年半ぶりにイギリスに1位を獲得。「ABBAはまだまだ凄いじゃないか!」。メンバーには大きな自信となった。北欧フィンランドとスウェーデンで2位、オーストリア、ノルウェイ、スイスで3位、ドイツとジンバブエで4位、フランスとメキシコで5位、イタリアとオーストラリアで7位、アメリカで8位、カナダとスペインで10位をマーク。アメリカでのトップ10入りは「テイク・ア・チャンス」以来のことで、アダルト・コンテンポラリー・チャートでは2週連続1位を獲得。日本ではもちろん1位だった。

この歌はどうも日本では大きく勘違いされ、テニス四大大会の一つ『フレンチ・オープン』のテーマ曲にしたり、スウェーデン人であるLILICOがNHKに言わされたのか?それとも本心なのかはわからないが「『ザ・ウィナー』は人生の応援歌にしている」と豪語(大きな勘違い)する有様。まるでZARDの「負けないで」が「人生の応援歌」であると勘違いしているかのように、この手の勘違いを平気で認めるメディアの姿勢に改めて唖然とする。

題名ではなく、歌詞をよくよく噛みしめて、聴いてほしい一曲である。


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